英国お薦め本「英国ミステリ道中ひざくりげ」

この英国お薦め本の記事を書くにあたって、
自分の本棚にいったい何冊くらい、英国関係の本があるのかざっと数えて見ました。
紀行・エッセイなどは、単行本、文庫合わせて100冊弱。
このほかイギリス・ロンドンのガイドブックや、イギリス英語の本、
英国特集の雑誌、園芸・庭関係を合わせると、全部で200冊以上かも。

10年かけて集まった本だから、多いか少ないか分からないけれど、
何度も読み返したくなるような、そんな本は少ないと言うのが実感です。
特に紀行本は面白いのが少ない!
最近は湖水地方や、コッツウォルズなどカントリーサイドの旅行記が
多く出ていますが、本屋でパラパラ〜とめくって、「うーん」と言って
また本棚に戻してしまうことの繰り返し・・・。
どの本も同じような名所へ行って、写真もそこそこきれいだけど、
やっぱり同じような観光ポイントを写しているし、
ガイドブック・情報本としても、中途半端だな〜、と言うのが私の最近の感想です。
何時も本屋に行って、なんか面白そうな英国本ないかな〜って、
探すけどなかなか出会えないですね。
ホントに誰か「これは超お薦めよ♪」なんて本があったら、教えてほしいです!

で、そんな私がお薦めする英国紀行本は「英国ミステリ道中ひざくりげ」です。
えーと、私は本が好きですが読むジャンルは偏っていて、
ほとんど海外ミステリ中心の読書です。(その読書量も最近は激減)
ミステリが好きでも、日本物は滅多に読まないので、
この本の著者、若竹七海さんの小説も読んだことはありません。
ただ夫の小山正さんは、長年の愛読雑誌「ミステリマガジン」に
コラムを持っているので、知っていました。
そのお二人が、英国ミステリの舞台を訪れた紀行エッセイが、
(翻訳家や編集者と行く回もあります)
何回かミステリマガジンに掲載されて、これがとーっても面白かったんですね〜。
雑誌掲載分の他に、書き下ろしを加えた350ページ超の分厚い本です。
お値段もかなり分厚いです。

イギリスミステリ・文学に特化した旅行記なので
一見、読者を選びそうですが、多分本が好きなら人なら
誰でもこの本は、すごーく楽しいです。
私なんか海外ミステリしか読まないわ!なんてエラそうに言っても
この本に出てくる作家で、ちゃんと読んでる人は半分いるかどうかです。
でも、面白かった〜。その理由の一つは、
若竹さんの旦那さんが筋金入りの古本マニアだからでしょうか。
もちろん著者本人だって、並みの読書量じゃないと思いますが、
その奥様自身が夫は、筋金入りと言い切っているのです。
半端じゃない知識と根性で本を買いまくる様は、圧巻で笑えます。
特に、ウェールズにある古本の町「ヘイ・オン・ワイ」の全店ガイドは、
マニアってスゴイと感心しました。
本文に付けられている詳細な注釈や、巻末の索引は
さすがに作家とマニアの仕事で超労作。
イギリスへ行って、ちょっと本屋巡りでもしてみようか、
なんて思っている人には、お役立ち間違いなし。
そして、その買った本を、郵便局から小包で送る方法も詳しく書いてあって、
実に親切な本でもあります。

でも、一番この本を読んで楽しいのは、
著者がトラブルや失敗を楽しんでいる事です。
ほんわかしていて、ズッコケていて、アハハ〜って笑って旅をしているのが、
伝わってきて読後感が良いのです。(川原泉の漫画に似ている!?)
この情報量と、文章の楽しさで3300円(税抜)という価格の高さも、
惜しくなかったな、と思いました。
いや、やっぱり高いけど、でももしスコットランド編がでたら、
私は迷わず買ってしまうでしょう。

「英国ミステリ道中ひざくりげ」
 著者 若竹七海 執事小山正
 2002年7月25日 初版一刷発行
 価格 3300円(+税)






2007/05/11(金) | お薦め英国本 | トラックバック(0) | コメント(0)

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